山根会長、辞任を改めて否定 「記者会見はしない」

山根会長、辞任を改めて否定 「記者会見はしない」


助成金流用や不正判定などの疑惑が指摘されている日本ボクシング連盟山根明会長が4日、大阪市内で産経新聞などの取材に応じ、日本オリンピック委員会(JOC)と日本スポーツ協会が、事実関係の解明のため日本連盟に対して第三者委員会の設置を要請したことについて、「(弁護士でもある)専務理事が考えて対応をする」と要請を受け入れる考えを示した。

山根会長は午前に自宅前に集まった報道陣にインターホン越しに対応。今回の問題を取り上げた番組で出演タレントの発言内容に立腹したとの旨を明かした。

夕方になり、自宅を出て近くの理容店で散髪。その帰路に報道陣に囲まれ、自身の進退について「(辞任は)ありません」と語気を強め、改めて辞任を否定した。

山根会長は記者の質問に語気を荒げる場面も。今後の対応について、「記者会見はしない」とも語った。

助成金の不正流用などの疑惑が浮上しているアマボクシング界の“ドン”こと、日本ボクシング連盟・山根明会長を、痛烈に批判しているのがWBA世界ミドル級王者の村田諒太(32)=帝拳=だ。アマ時代に山根会長の“圧政”に苦しみ、今回の疑惑発覚に関しては、フェイスブックに「そろそろ潔く辞めましょう、悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません」と退陣を迫っている。村田はプロ転向の際、山根会長が関係する新プロ団体への参加を求められたが、これを断ったことで疎まれる結果となった。夕刊フジ連載「格闘技裏通信」(毎週木曜)を担当するジャーナリスト、片岡亮氏(45)が2人の確執の真実に迫った。

2012ロンドン五輪で金メダルを獲得した直後から、村田には水面下でプロ入りの動きが進んでいたが、一部スポーツ紙がそれを報じると、アマボクシングを統括する山根会長は露骨に不快感を示した。その理由をアマボクシング関係者が明かす。

「当時アマボクシングは、上部組織のAIBA(国際アマボクシング連盟)がプロ団体APBを設立し、興行ビジネスに乗り出していた。WBCやWBAといった既存のプロ王座団体に対抗して新たにボクシング市場に割って入ってきたわけです。山根会長はそのAPBの目玉として村田を投入しようとしたんですが、本人に断られ、逆ギレしたんですよ」

 

助成金の流用や不正判定などの疑惑に大揺れの日本ボクシング連盟山根明会長(78)の新たな“恫喝発言”をキャッチした。昨年3月、当時側近だった近畿大学前ボクシング部総監督の澤谷廣典氏(55)が脳梗塞で倒れた際、病院に駆けつけた山根会長は、遅れてやって来た関係者に「お前ら殺してしまうぞ!」と恫喝に及んだというのだ。3日、日本テレビ系情報番組「スッキリ」に生出演し、元暴力団幹部の実名を挙げ、「脅迫を受けた」などの爆弾発言をした山根会長。関係者らの“暴行疑惑”から、山根会長の“恫喝発言”まで騒動はさらに拡大しそうだ。

山根会長は当初、3日午前9時から「スッキリ」(日本テレビ系)に出演する予定だったが、大阪府内の指定場所とは違う場所にいたため、報道陣に囲まれて身動きが取れない状態に…。ドタバタの末、読売テレビに場所を変え、同9時40分ごろから生出演した。まずは「全国33都道府県のアマチュアボクシングの方に、おわびを申し上げます。このような事態は、非常に連盟の会長として責任を感じております」と謝罪したが、今回、都道府県ボクシング連盟の幹部や元選手ら関係者333人から、日本オリンピック委員会(JOC)などに出された告発状の中に、2011年の同連盟会長選挙に関わる“暴行疑惑”(編集注)が含まれていることが発覚して騒動は収束する気配すらない。

そうしたなか、もう一つの“暴行疑惑”と“恫喝発言”について、アマチュアボクシング関係者が本紙に衝撃証言した。

「昨年の3月に岐阜で行われた第28回全国高校ボクシング選抜大会の開催中、佐藤先生が暴行に遭ったんです」

佐藤先生とは、高体連(全国高等学校体育連盟)の佐藤秀行委員長のこと。現在開催中の高校総体(インターハイ=岐阜市・OKBぎふ清流アリーナ)開会式で、不在の山根会長から「俺が行ってないんだから、あいつも座らせるな」という“遠隔操作”が行われ、主賓席に座らなかったのは本紙既報通りだ。そんな佐藤委員長が暴行の被害者とは穏やかではない。

「佐藤先生は当時、元側近の澤谷さんと高体連関係者のA氏、のちにセクハラ騒動で近大を辞めたB氏と食事をしていた。その時に澤谷さんが脳梗塞で倒れたので、救急車を呼んだんです」(前同)

救急車にはスペース的に付き添いは1人しか乗り込めなかったため、佐藤委員長とA氏は「搬送先の病院が決まったらすぐに駆けつけるので、必ず連絡してください」と伝え、B氏が同乗した。

病院に到着すると、B氏は真っ先に山根会長に連絡した。その後、B氏から連絡を受けた2人が病院に駆けつけた時、12人の山根会長一行が先に到着していたという。

深夜の病室内の待合室で、遅れてきた2人に対して手を出さなかったまでも山根会長は「Bに任せて、ホテルに帰って寝とったんやろ。澤谷を見殺しにする気か」と激怒。さらに「お前ら殺してしまうぞ! はよさっさと帰れ!」などと恫喝まがいの暴言を吐いたというのだ。

「その時に、会長の意をくんだのか連盟理事のC氏が、会長と佐藤先生の間に割って入り、佐藤先生の両肩を勢いよく突き飛ばした。さらに胸ぐらをわしづかみにして何度も振り回す暴行を加えた。佐藤先生は首筋から胸元にかけて、真っ赤に血がにじむほどの擦過傷を負ったそうです」(前同)

この暴行事件は警察の捜査を経て、その後C氏には起訴猶予処分が下ったという。あくまで暴行をしたのはC氏だが、山根会長に対する忖度も指摘されている。さらなる暴行疑惑に連盟はどう対処するのか。インターハイですがすがしい熱戦を繰り広げる高校生とは対照的に、醜い大人の恥がさらされ続けている。