セリーナ暴言の主審、騒動後初戦で毅然判定 両軍から称賛「試合時間全てを楽しめた」



ラモス主審がデビス杯のクロアチア―米国に登場、チリッチ「素晴らしかった」

 テニスの4大大会、全米オープンで世界ランク7位・大坂なおみ(日清食品)が制した女子シングル決勝で注目を浴びたのは、カルロス・ラモス主審だ。セリーナ・ウィリアムズ(米国)に対する警告を発端にセリーナから再三暴言を浴び、現地ファンからブーイングを浴びる事態となった。渦中のポルトガル人審判は14日のデビス杯準決勝クロアチア―米国で騒動後初登場。毅然としたジャッジで両軍から称賛を浴びている。英地元紙「ガーディアン」が報じている。

毅然とした判定を下しながら、取り乱したセリーナの暴言、ラケット破壊、号泣で注目を浴びることになったラモス氏。米国の英雄的存在であるセリーナ贔屓のファンからブーイングを浴び、波紋が広がっていたが、トップアンパイアの騒動後初登場は何かの縁か、米国代表戦だった。

クロアチアのザダルで行われたデビス杯準決勝、クロアチアの世界ランク6位マリン・チリッチは米国代表の同40位のフランシス・ティアフォー相手に6-1、6-3、7-6でストレート勝ちを収めた。この試合でチェアアンパイアを務めたラモス氏は騒動の影響を感じさせなかったという。

記事では「ラモスは時折、大騒ぎする観衆に注意し、何球かクレーコートのボールの跡をチェックするために椅子を降りた。それ以外は、試合にインパクトを与えなかった」と冷静な仕事をレポートしている。そして、この振る舞いは両軍の選手からも好感を得ることになったという。

敗れた米国陣営も称賛「審判はこの日ずっとエクセレントだった」

 全米オープン準々決勝で錦織圭(日清食品)に敗れていたチリッチは、ラモス氏について「素晴らしかった。アウトかチェックするために、何球かチェックもしてくれたんだ。雰囲気も最高で、試合時間の全てを楽しめたんだ」と観衆も含め、コート上に作られたフェアなムードを絶賛したという。

一方、敗れた米国陣営からも不満の声は一切なかった。ティアフォーは「ラモスがチェアアンパイアだったことを知らなかった。全く気にしていなかった。自分は審判よりもネットの向こうの相手が心配だったんだ」と語ったが、米代表のジム・クーリエ監督は「審判はこの日ずっとエクセレントだったと我々は感じているよ」と称賛したという。

決勝直後は米国の女王セリーナに対する擁護とラモス氏のジャッジに対する批判の声が、選手や地元メディアから出ていた。だが、セリーナに対する批判の声が高まり、一度は「公平性がなかった」と審判を批判した全米テニス協会のカトリーナ・アダムス会長もこの試合の前に、ラモス氏に謝罪したと報じられていた。

そして、男子米国代表チームもテニス界を騒がせたセリーナ劇場に動揺を見せず、冷静なジャッジを続けたラモス氏の仕事ぶりを高く評価している。



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