藤田菜七子が初の新馬勝ち 通算38勝目/新馬戦




<新馬戦>◇15日=中山◇ダート1200メートル◇2歳◇出走16頭

藤田菜七子騎手(21=根本)がJRA通算1083回目の騎乗で、初めて新馬勝ちを決めた。

ゴールドアリュール産駒の5番人気ハルサカエ(牝、大竹)の手綱を取り、好スタートを切るとハナに立ち、鮮やかに逃げ切った。勝ち時計は1分12秒3。先週の中山では未勝利で4週連続Vは逃したが、この勝利でJRA通算38勝目。自身の持つJRA女性騎手最多勝記録を、さらに伸ばした。

先週は未勝利に終わり、自身初の4週連続Vはならなかった藤田菜七子。仕切り直しとなる今週は3日間開催全て中山で土曜3鞍、日曜7鞍、月曜4鞍の計14鞍に騎乗する。月曜5Rの2歳新馬戦(芝1200メートル)で騎乗するグランエスタードは、自身のJRA初勝利を飾ったサニーデイズと同じ星野祐介オーナーの所有馬。「オーナーには初勝利以来、かわいがってもらって、今回乗せていただくことになった。調教では身のこなしが軽くて、走り方もいい。恩返しできるよう頑張りたい」と意気込みを語った。

秋の夜長のお供に、ジョッキーたちの愛読書を手にするのはいかがでしょう?藤田菜七子(21)のイチ推しは、自身がファンでもある伊坂幸太郎の「マリアビートル(角川文庫)」。14年大学読書人大賞を受賞した名作サスペンスだ。他にも松岡、丸田、杉原の読書家ジョッキーたちの推薦書も紹介する。

幼い息子のあだ討ちを企てる酒浸りの元殺し屋に、優等生面の裏に悪魔の心を隠し持つ中学生。闇社会の大物から密命を受けたコンビの腕利き、とにかく運が悪い気弱な殺し屋。疾走する東北新幹線の車内で、それぞれの思惑が複雑に絡み合う。藤田菜七子が“マイベスト一冊”に挙げるのが、伊坂幸太郎の快作「マリアビートル」だ。

数年前に同書に出合ったという菜七子。JRAの騎手紹介ホームページでもお気に入りの一冊に挙げ、取材中もすらすらとストーリーが口をつく。「マリアビートルは一番好きな本です。結構、ページ数があるんですけど、一気に読んじゃった記憶があります。伊坂幸太郎さんの本は他にも読んでいますね」。中でもお気に入りの登場人物は、殺し屋の「蜜柑(みかん)」だ。冷静沈着な性格で、次々に不測の事態が起こる中、最善の手を打ち続けようともがく。菜七子は「蜜柑は格好いいんですよ。冷酷そうだけど、本当は優しいと思う。読んでいて、つい応援しちゃいました」と楽しそうに話した。

各章ごとに登場人物の視点が入れ替わるマリアビートル。それぞれの心情描写を通し、行動に至るまでの過程、それが現実にどう影響するかが、丁寧に描かれている。「同じことが起きていても、それぞれの人の行動が絡み合っている。この本を読んで、みんな違う考えを持って動いているんだなと思いました」。

菜七子が戦う競馬も最多18頭の複雑で激しい駆け引きの勝敗が、結果を大きく左右する。求められるのは「蜜柑」のようなクレバーさで、ライバルたちの思惑を瞬時に読み取る能力なのかもしれない。

女性騎手のJRA通算最多勝利記録を更新し、早くも自身の年間最多勝利(9日現在17勝)も塗り替えた。G1騎乗も見据える実りの秋。「最近はなかなか時間がなくて読書できていないんです。また、読んでみようかな」と同書をめくっていた菜七子。競馬漬けの毎日に癒やしを求めるお薦めの一冊。菜七子ファンならずともぜひ、手に取ってみてはいかがでしょうか。

▽大学読書人大賞 2008年に創設。日本国内の大学の文芸部、文芸サークルなどのノミネートと投票により選出。大学生に最も読んでほしい本を選ぶことを目的とした文学賞。ジャンルを問わないため純文学、外国文学からノンフィクション、ライトノベルなども含まれる。

藤田菜七子
ふじた ななこ
競馬騎手
藤田 菜七子は、日本中央競馬会所属の騎手である。美浦トレーニングセンター・根本康広厩舎所属。 ホリプロとマネジメント契約。 JRA生え抜きの女性騎手は16年ぶりである。
生年月日: 1997年8月9日 (年齢 21歳)
生まれ: 茨城県



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