またしてもこの話題がX(旧Twitter)界を賑わせている。いったい何回目だろうか。
以下にオッシュ@現場監督という人のポストを引用する。
オッシュ@現場監督隠れている警察に思うこと
隠れていて交通違反を取り締まる時が結構あるじゃないですか
基本は危ないところでやるのだろうから、目立つところに立って、注意喚起しているだけでいいと思うのは私だけでしょうか?
まさかやり易いところで取締りをして、点数や反則金をせしめている訳ではないでしょう?
交通安全週間なので軽微な違反も取締ります。気をつけよう!
違反切符を切られてイライラしてる人が多いのだろうか?
これに賛同する人がなかなか後を断たない。
この思想に基づいて考えるなら、日本全国の危険な場所には常に警官を配備しておかなければならなくなる。 そのコストはどうやって賄われるのだろうか? 当然国民の税金で負担するしかない。
おそらくこの投稿主が一生かけて払うであろう反則金の何倍もの税金を、たった1年で払うことになるだろう。
それでも人員確保は不可能だ。
そこに警官を配備していなくとも、「もしかしたら警官がいるかもしれない」と警戒しながら運転してもらうように運転者側を教育した方が圧倒的に安上がりなのは言うまでもない。
これが「かもしれない運転」の神髄だ。
違反切符を切られた際は、物陰に隠れていたのが子供ではなく警官だった運命に我々は感謝すべきだろう。
さらに言うと、事前注意するための警官配備にコストを掛けるというのは、本来違反者が払うはずだった負担を、一般市民が税金で負担することになるのだから不公平でもある。
これを私は「田舎の駅の無料駐輪場理論」と呼んでいる。
昔、田舎の駅には無料駐輪場があった。
今はほとんど有料化されているが、かつて無料だった時は、その維持管理の費用を誰が負担していたのだろうか?
当然一般市民である。
その駐輪場を利用するかどうかに関わらず、税金によって見えない形でその負担を負わされていたわけだ。
利用する人はその恩恵を受けるのでお得だが、利用しない人からすれば無駄な出費に思えるだろう。
こういった事は他にもたくさんあるが、高速道路の無償化についての議論もその一つ。
無料になれば高速道路を利用する人にとってはお得だが、その道路の維持管理コストが税金で賄われるのであれば、利用しない人からすれば不公平だと感じるだろう。
極端に言えばセキュリティに関してもそうで、泥棒が居るから、お店はセキュリティを強化する必要があり、その費用は商品の価格に転嫁される。
善良な者が損をするわけだ。
基本的に善良な人が損をする社会構造は避けられないのだが、少しでもそれを是正する措置として刑罰がある。
はじめに戻るが、これを呟いたのが土木工事の現場監督である事が少し気がかりだ。 この方の現場で、見えない不正がないことを祈るばかり。
コメント