2024年8月30日に牛角は、食べ放題90品牛角コースを、女性のみ期間限定にて半額にするキャンペーンを発表した。
X(旧Twitter)上では、当キャンペーンについて熱い議論が交わされている。
発端は男性権利主張系アカウントによる反発であり、彼らの主張によると、性別によって価格等のサービスを変えるのは差別に当たると言うものだ。
対して女性権利主張系アカウントは、女性の方が食べる量が男性より平均的に少ないから何ら問題ないどころか、食べ放題においてはむしろ、男女同額であるこれまでの方が女性は損を強いられてきたとの主張だ。
あるいはそもそも期間限定の一企業のキャンペーンに噛み付くのはみみっちくてダセェって意見がそれ以外の男女問わず大多数を占める。
私自身どちらかと言えば今回に関しては「くだらねぇ事で争ってんな、馬鹿らしい」という考えではあるのだが、どうやらこれは今まで一部の女性過激アカウントのみみっちいとも思える主張によって、様々な取り組みがキャンセルに追い込まれてきた事へのカウンターであり、いずれこうなる事は予測できた事だとも思える。
憎しみの連鎖で戦争が起こるように、抑圧の連鎖で双方が自由を奪い合う。
行きつく先は、規則でがんじがらめの社会だ。
それはそれとして、面白い記事を見つけた。
アメリカはこの問題をどう捉えているか。
The majority of states that have reached the question have found “Ladies’ Nights” or similar types of promotional activities unlawful.FOLEY ”Gender-Based Sales Promotions: Good Business or Unlawful Discrimination?”
(この問題に直面した州の大多数が、レディースデイ(レディースナイト)やそれに類する販促活動を不法行為と定めた)
ここではillegalではなくunlawfulという言葉が使われており、日本語訳に迷ったが、違法ではなく不法行為とさせていただく。あくまで民事上の賠償を負う可能性のある行為であり、刑事罰や行政罰が課せられる類いの物ではないと思われる。
不法行為と結論づけた州は以下の通り。
カリフォルニア州、コロラド州、フロリダ州、アイオワ州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、メリーランド州、ミネソタ州、ペンシルベニア州、ウィスコンシン州
例)
カリフォルニア州最高裁判所は、差別禁止法により、バーや洗車場が性別に基づく割引を女性には提供し、男性には提供しないことを禁じるとの結論を下した。(1985年)
メリーランド州のある施設は、判例の抜け穴を突こうと、直接女性を割引対象とするのではなく、スカートとガウン着用の顧客を割引対象としたが、それも不法行為であるとの判決を下した。(1986年)
アイオワ州最高裁判所は、競馬場がレディースデー(女性入場無料)に男性客の無料入場を拒否したことはアイオワ州の公民権法に違反すると判断した。(1989年)
適法であると判断した州
ワシントン州、イリノイ州、ミシガン州、ネバダ州
例)
ワシントン州では、バスケットボールチームがスポンサーとなり、女性を含むさまざまなグループに割引チケットを提供したが、正当な商業目的があり、州差別禁止法に違反していないと判断した。(1981年)
(その他の州ではそもそもその問題が持ち上がっていないため、判例がない)
さすがポリコレ先進国アメリカである。
フェミニズムも世界に先駆けてるが、同時にマスキュリズムも2馬身ほど日本の先を行っている。
良くも悪くも一貫しているとは言えるだろう。
ちなみに我が国のポリコレ先進地方である九州のとあるお店のお品書きがこちら↓
日本は”女子供”に配慮を忘れないとてもいい国である。()
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