絶対に儲かる取引の真髄 アービトラージとは?
絶対に儲かる話を聞きたいですか?
いや怪しい話ではありません。
ただ、絶対に儲かるがゆえに、世界中の人たちがチャンスを伺ってて、見つけ次第早押しクイズのように掻っ攫われます。
例えばですが、
1ドル = 100円だったとして、
1ユーロ = 1.5ドル
だったとします。
その時に1ユーロ = 130円で売ってくれる人がいたらどうしますか?
すぐさまありったけの円を掻き集めて、ユーロを売ってくれる限り買いますよね?
130円が1ユーロになり、それをドルに変えて1.5ドルになり、それを円に変えて150円になる。
ノーリスクで20円儲かります。
これがアービトラージです。
(10代の頃こんなことばっかり考えてる変態でした。)
当然円でユーロを買うので、ユーロは円に対してすぐに値上がりし、ユーロでドルを買うのでドルはユーロに対して値上がりし、ドルで円を買うので円がドルに対して値上がりし、すぐに均衡してしまいます。
これを価格裁定といいます。
早い者勝ちです。
これらを先物と現物(直物)、金利など複合的な目線で世界中のトレーダーが目を光らせているため、価格は常にうまく調整されてます。
例えば、
今円金利が1%でドル金利が5%だったとします。
今1ドル = 100円なら、1年の先物価格はいくらになるでしょう?
101 / 1.05 ≒ 96.190
となります。
もし1年先物価格が97円であれば、直物ドル買い円売り、先物ドル売り円買いをすれば確実に儲かります。
100円を借りてドルに変え、先物を1ドル = 97円で1.05ドル分(101.85円分)売っておけば、1年後決済日には、1ドルは5%の利息がついて1.05ドルになり、先物の決済にその1.05ドルを使って101.85円手に入れて、円を利息込みで101円返済すれば85銭儲かります。
みたいなことを世界中のトレーダーがやることによって価格の歪みは解消されるのです。
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