シリコンバレー銀行破綻から3ヶ月

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シリコンバレー銀行破綻から3ヶ月

シリコンバレー銀行(SVB)が破綻した当時は、各報道機関が、「健全経営にも関わらず破綻した」という論調でした。

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銀行はその業務の性質上、顧客から預かったお金を、他者に貸し出したり投資に回しているため、預金者が一斉に預金を引き出せば、現金の備蓄が尽きます。

ただ実際には中央銀行から一時的に現金を借りる事により、その引き出しに応じることができます。

つまり、その銀行が潰れるかどうかは、中央銀行からお金が借りられるかどうかに掛かっているという事になります。

本当に健全な経営をしていて、資産の評価額が負債(預金者の預金額)を上回っているのであれば、中央銀行はお金を貸し出します。

ではなぜ今回はシリコンバレー銀行は中央銀行FRBからお金を借りられず、破綻したのでしょうか? それは健全経営でなかったから、という事になります。

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当初、SVBの資産は国債等、優良債権比率が高く、自己資本比率も高いと報道されてましたが、国債や優良債券が、多少利上げによって評価額が下がったとはいえ、それほど影響はないはずで、どう大きく見積もっても20%弱程度。

そこで実際に財務の中身を見てみると、国債の比率は少なく、MBS(不動産担保証券)の比率が高い事が判明しました。 それらが不良債権化し、破綻したと考えるのが妥当でしょう。

ただ2022年12月末時点での貸借対照表までしか見ることができないため、2023年に入って別の何かの理由が生じた可能性もあります。 これも大いにあり得ると考えてます。 情報がないのではっきりとは言えませんが。

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